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第一回
監督:御影インタビュー


第二回
原作・脚本:鏡 遊インタビュー

第三回
キャラクターデザイン・原画:KIMちーインタビュー

第四回
キャラクターデザイン・原画:
ちこたむインタビュー

第五回
キャストコメント:
志村 由美(シオン役)

第六回
キャストコメント:
間島 淳司(榛名 亮役)

第七回
キャストコメント:
中島 裕美子(エリカ役)

第八回
キャストコメント:
遠近 孝一(稲葉 直人役)

第九回
キャストコメント:
中村 繪里子(浅井・F・ラヴィニア役)

第十回
キャストコメント:
岡田 純子(ナツメ役)

! 第十一回 !
次回は近日更新予定です♪

 

 ということで、『eden*』スペシャルコンテンツ第四弾はキャラクターデザイン・原画担当、ちこたむ氏 インタビューです。
 これまで様々な美少女ゲームのキャラクターデザイン・原画を担当された氏に、今回デザインを手がけたキャラクターに関するお話から、ス○ーク的なイメージの話、そしてグリグリしたりする嗜好まで語ってもらいました。
 ちょっと珍しい、3人体制でのインタビューを、居井戸端会議風にお届けいたします。
聞き手:minori 営業 相良 + グラフィック担当 姿月
相良   ちこたむさんに触れるのが初めて、という方もいらっしゃると思いますので、簡単な自己紹介をお願いします。
ちこたむ    フリーでイラストとか原画をやらせて頂いております、ちこたむと申します。『eden*』では女の子キャラのデザイン&作画担当で、シオン、エリカ、ラヴィとかのデザインをやっております。
相良   男性キャラについても、最初期のデザインを担当されてるんですよね。
ちこたむ    そうですね。
相良   この間、KIMちーさんのインタビューがあったんですけど。最初にちこたむさんのデザインが来た時に、「もうこれでいいじゃん」って思ったらしいですよ(笑)
ちこたむ    あはは(笑)
相良   あ、そういえば『eden*』のドール服の話とかしておくと、作った方が喜んでくれるかもしれないですね(補足:ちこたむさんはドールが大好きで、最近、有志の方が作ったシオン、エリカのドール衣装があるのを知って喜んでいた)。
姿月    ラヴィのもあったらいいなぁ……と言ってみるとか(笑)
 (注:この日はminoriの姿月という人間も同席していました)
ちこたむ    (笑)
相良   あ、話が脱線しちゃいましたね、すいません。
さて、話を戻します。本作では、キャラクターのデザインもご担当されているとのことですが、『eden*』という作品のキャラクターデザインをされる上で心がけた点をお聞かせください。
ちこたむ    そうですねー。最初に“館モノ”っぽい感じですと聞いていたので、“今時の萌え”って言ったら変ですけど、そういった派手めのデザインではなく、シックな方向でまとめようというのは心がけました。そんなわけで、エリカのメイド服とかもシンプルな感じにしてみましたね。
相良   でもエリカみたいに、首元の肌が堂々と露出しているメイド服って、そんなにないですよね?(笑)
ちこたむ    あれは、シックでありつつワンポイントをと思ったので(笑)
相良   絵で見ていると、あー、メイド服だなと思うだけなんですけど。実際に来ているのを見て(注:最近、イベント用にコスプレ衣装を作った)、こんなに肌出てるのかーと驚きました(笑)
ちこたむ    わりと出ていますね(笑) メイドはご主人様を誘惑してはいけないということで、本当のブリティッシュメイドはそんなことないんですけどね。あれは、わたしの好きなポイントなので、遊びとして取り入れました。“胸元が開いていて、付け襟”みたいなデザインは好きで、よくやりますね(笑)
相良   お色気ですね。
さて、そんなキャラクターデザインについて次の質問です。初期段階から、最終的なデザインに至るまでに“ここは少しずつ変わってきた”という部分等あれば、お聞かせください。
ちこたむ    最初に上げたデザインがそのまま採用された感じなので、そこまで変わったって気はしないですね。多少、キャラの見た目の年齢とかに違いがあるかもしれません。
 例えば、シオンが幼くなったりとか――というか、描くたびに小さくなっていった感じがします(笑)
相良   (笑)では、基本はご自身でイメージしていた通りでしょうか。
ちこたむ    そうですね。女性キャラクターに関しては、初期型から細部を詰めていったという感じなので。
 あ、でも男性キャラは、稲葉さんの印象がとても変わりましたね。私が最初にイメージしていたのは、三十代半ばくらいのス○ークみたいな感じだったので(笑)
相良   お。今とは結構違いそうですね。
ちこたむ    ええ。顔に傷があるような、百戦錬磨の稲葉少佐でした(笑)
姿月   なんか悪そうなのを描いてましたよね(笑)
相良   今の昼行燈っぽい稲葉からは想像つかないですね。長髪でチャラ坊っぽい感じもしますし(笑)
ちこたむ    (笑) でも多分、稲葉さんくらいですね。最初の段階から、見た目のイメージが大きく変わったというのは。
姿月   主人公の亮も、少しだけ変わってますよね。
ちこたむ    あー確かに、最初よりはワイルドな感じになってるかもしれませんね。
姿月   そういえば「軍人としては優しそうに見えすぎるから、ワイルドな方向もいいかも」って当時、御影がKIMちーさんと話していたので、その辺りの影響かもしれないですな。
(補足:現在の、稲葉や亮のデザインが生まれた経緯は、インタビュー3回目・KIMちー先生のページもご覧くださいませ)
相良   さて、ここで改めて伺いたいのですが、本作の企画にご参加された経緯はどういったものだったのでしょうか。
ちこたむ    えーと、他の会社の方からのご紹介で知り合って、それからお誘いいただいて、参加するようになりました。彩色のお仕事かなー、とぼーっとお話を聞きに行ったら、キャラクターデザインとか原画のお仕事でちょっとびっくりしましたけど(笑)
姿月   実は彩色のお仕事もお願いしました(笑)ちこたむさんの彩色能力も、実は惜しいと思っているんですよね。原画をお願いしてると、さすがに塗りまでは無理ですからね(注:『ef』でもCGを塗ってもらっていました。ありがとうございます)
ちこたむ    彩色も好きなんですけどね(笑)
相良   では、次のお話に移りたいと思います。上のような経緯で参加された訳ですが、最初に本企画について聞かれた時は、どういった印象でしたか?
ちこたむ    企画の印象というか、はじめに頂いた完成版の脚本を読んだ時に、なんかこう、1人でダーって泣いてました(笑)
相良   おおー! ありがたい感想ですね。脚本の鏡遊先生が喜んでるかも知れない。
ちこたむ    (笑)お話自体が、特に「珍しい」とかそういうわけじゃないんですけど、何と言うか、良い意味でゲーム的じゃない感じがしたのも面白いなあ、と思いましたね。
相良   なるほどー。それは興味深いお話ですね。自分達ではなかなか意識しない部分かもしれませんからね。
で、そうして泣いた後(笑)、最終的にキャラクターデザインを担当される訳ですが、実際に完成が近づいた今は、キャラクター達や物語に対するお気持ちに変化はありましたでしょうか。
ちこたむ    ええ、ちょっとずつ変わりました。シオンは無表情なイメージだったんですけど、わりとエリカに対しては感情を出しているなーとか。もっともっと無表情なキャラクターだと思っていたので、いい意味で、猫っぽくて可愛いなと思いました(笑)
相良   猫っぽい?
ちこたむ    はい。かまって欲しいんだけど、ツンとしてるみたいな(笑)
  “わりと感情を出しているなー”という、ちこたむ氏によるシオンのラフ表情集。
意外と表情豊かな状態のカラー版は、ゲーム中で是非。
相良   シオンは愛されていますねえ(笑)。実は以前、原作・脚本担当の鏡さんのインタビューで“ちこたむさんのご意見(好み)で、シオンは少し幼いルックスになった”というお話がありましたが、それについてお聞かせくださいませ(注:鏡さんのインタビュー参照)。
姿月   シオンのあの容姿は、俺は鏡さんか御影ちんの指定だと思ってましたよ(笑)
ちこたむ    それはですね、フェリクスの設定のなかに、途中で成長が止まってるというものがあったんですけど――私の中の“成長が止まっている”という、その年齢が、普通の人よりも下に出てしまったのかもしれないですね(笑)
相良   止まるならこの背丈だろう、と(笑)
ちこたむ    (笑)もともと私の絵が、全体的に幼く映るというのもあるようですが。それでも「可愛い子が超天才みたいなのがいいな〜」と思って、中途半端ではなく思い切り(外見上の年齢を)下げちゃおうという考えはありました。あと、エリカとの対比も意識していますね。
相良   確かに、シオンとエリカが2人並んだときに――
ちこたむ    お姉さんと小さな妹――いや、“お姉さんと手のかかる妹”みたいな感じがあるといいなと思ったんですよ。
相良   なるほど。ちゃんと、そういう理論的な考えがあったんですね――ただ小さいほうが好きなんだ! ってことではなく(笑)
ちこたむ    好み半分、他キャラとの対比からの判断が半分、みたいな感じでしょうか(笑) 好みでいえば、小さいシオンを膝に抱っこして、こう、嫌がるのを承知で撫でたいな〜と。不機嫌そうなシオンの頭をグリグリって。とても嫌そうな顔をされるんですけど(笑)
姿月   そういうシーンを作中に入れてって、脚本に言っても面白かったかもしれないですね。ノリでやっちゃったかもしれませんよ(笑)
ちこたむ    あはは(笑)でも、エリカ相手じゃ嫌がらないでしょうからねぇ(笑)
相良   じゃあむしろ、自分から進んで「お風呂に入れてほしい」、みたいなシーンとか?
姿月   全年齢で出せなくなっちゃう(笑)
ちこたむ    厳しいご時世ですからね(笑)
  “シオンが嫌がらない”、ちこたむ氏によるエリカのラフ表情集。
お風呂うんぬんはないと思いますが、エリカのカラー版は、ゲーム中で是非。
相良   (笑) では次に本作で、ちこたむさんが特に気に入っているキャラクターは誰でしょうか。また、その理由をお聞かせください。
ちこたむ    全員気にいっているので、特にって言うと難しいんですけど……しいて挙げるなら、見た目ならシオンですね。自分の好きなパーツを結構いれたので。わりと小さめで、ツリ目で、無口、猫っぽいというか。
 あと、エリカの性格はすごくいいですよね。シオンとは逆に相手をいじるのが大好きというか、世話好きというか、あんなお姉さん欲しいですね。1家に1台エリカさん(笑)
相良   ちなみにラヴィ准尉はどうでしょう?
ちこたむ    ラヴィも、もちろん好きなんですけどね。エリカさんにいじられてたりしてかわいいし(笑)。でもやっぱり、シオンとエリカがぐっときますね。自分の趣味的に。
相良   ありがとうございます。
次に上記に重なる部分もあると思いますが、キャラクターデザインの点では、ご自身で特に気に入っているのはどのキャラクターでしょうか。
ちこたむ    シオン以外で言うなら、エリカの泣きぼくろもいいですね。泣きぼくろと巨乳の組み合わせはいいと思うんですよ。エロさがあって私は好きです(笑)
姿月   確かに(重々しく頷く)。
相良   何その一体感(笑)
「自分が一プレイヤーとして見た時の、この作品の見所」はどういった部分でしょうか?
ちこたむ    「空気感」というと、ちょっとニュアンスが違うのかもしれませんが、そういった部分が独特だと思います。お話もCGもきれいだし、特に寂しさが前面に押し出されてるわけじゃないんですけど、どこかこう、後ろに流れる寂しさみたいなものがあるんですよ。そこはとてもいいな〜って思いますね。
相良   ありがとうございます。KIMちーさんインタビューのネタバレで伏せてしまったあたりも、それに近いニュアンスの感想でしたね。
ちこたむ    テーマにもある、終わっていく世界での恋愛、みたいな雰囲気があると言うか……やっぱり、作品全体の「空気感」と言っておきたいです。
相良   おおー。綺麗な感想で嬉しくなりますね。それと、もしあれば「プレイヤーの皆様にとって、『eden*』のキャラクター達がこういった存在となってくれれば」というお気持ちもお聞かせください。
ちこたむ    『eden*』をプレイして頂いて――それから何年か後に「そういえばシオンやエリカたちがいたんだな」と思いだし、また再プレイしたくなるような、そんな存在になってくださればいいな〜と。ずっと覚えておいて欲しいというのは、なかなか難しいかもしれないですけど、3年後とか4年後に思いだして、棚から出して遊んでもらえるような作品になったらいいなと思います。
姿月   キャラクター達を嫁の1人にしてください、とか言わないんですか?(笑)
ちこたむ    (笑) エリカはみんなのお姉ちゃんであって欲しいですね。シオンは、みんなの猫ちゃんに(笑)
相良   グリグリする感じで(笑)
ちこたむ    そう、グリグリする感じで(笑)
相良   では最後に、このインタビューをご覧になっているユーザーの皆様へ一言お願いします。
ちこたむ    はい。私も、最初に読んだときにグスングスン泣いていたくらい良いお話なので、みなさんも是非プレイして泣いてください。
相良   ありがとうございました。でも、そんなに泣けましたか。
ちこたむ    私、涙もろいのか、すぐに泣いてしまうので(笑) だけど、人それぞれとは思いますが、ジーンとするところは必ずあるのではないかと思います。
 あ、あと、ドールとかも作って頂ければ嬉しいです(笑)更に付け加えると、絵も描いて頂けたら嬉しいですね(笑)
姿月   最後にきっちりドールの話を(笑)
相良   ありがとうございました(笑)
  2009年6月 minoriのそとにて
 

ちこたむ

Wikipediaによると、グラフィッカー・原画家・イラストレーター。

左の画像はご本人ではなく、ドールだと思いますが、ここでシオンの服と纏っている事にお気付きでしょうか。エリカの服を着せる、おっぱ大きめドールも必要ですね! ね!

エリカを僕の嫁の1人にしてください
(紹介文:インタビュアー 相良)

 
 
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