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第一回
監督:御影インタビュー


第二回
原作・脚本:鏡 遊インタビュー

第三回
キャラクターデザイン・原画:KIMちーインタビュー

第四回
キャラクターデザイン・原画:
ちこたむインタビュー

第五回
キャストコメント:
志村 由美(シオン役)

第六回
キャストコメント:
間島 淳司(榛名 亮役)

第七回
キャストコメント:
中島 裕美子(エリカ役)

第八回
キャストコメント:
遠近 孝一(稲葉 直人役)

第九回
キャストコメント:
中村 繪里子(浅井・F・ラヴィニア役)

第十回
キャストコメント:
岡田 純子(ナツメ役)

! 第十一回 !
次回は近日更新予定です♪

 

 ということで、『eden*』スペシャルコンテンツ第三弾はキャラクターデザイン・原画担当、KIMちー(きむちー)氏 インタビューです。
 minori作品には『はるのあしおと』に続く参加となる氏に、今回デザインを手がけた男性キャラクターに関するお話から、筋肉キャラの好み、そして憧れる年の重ね方まで語ってもらいました。
 その結果やたらと脱線の多くなったインタビューを、ちょっとした世間話風にお届けいたします。
聞き手:minori営業 相良
相良   KIMちーさんに触れるのが初めて、という方もいらっしゃると思いますので、簡単な自己紹介をお願いします。
KIMちー    はい。minoriさんでは『はるのあしおと』という作品でデザインと作画をさせて頂いたKIMちーと申します。同作をプレイされていた方からすると、5年のご無沙汰くらいですかね?
相良   鏡さんのインタビューでも話してましたが、『はるのあしおと』の発売は2004年ですね。
KIMちー    発売はそうですけど、作業をしていた期間はもっと前からですよね。minoriがまだ、今の前の、前のオフィスだった頃というか、『Wind - a breath of heart -』のポスターがお店に貼ってあった頃から……。若かったなあ(笑)
相良   僕らが5、6歳若かったってことですもんね。今は……(笑)
KIMちー    それはおいておいて。『eden*』では男性キャラのデザインと作画を担当しています。主人公・亮と稲葉の軍人2人ですね。あ、最初期のデザインは男性キャラもちこたむさんなんですけど、それをベースに、デザインを起こしなおしてます。
相良   『ef』と同様の手順ですね。ではその過程で、『eden*』という作品のキャラクターを描かれる上で、心がけた点があれば、お聞かせください。
KIMちー    亮はクールだけど熱血っていう反作用のあるキャラだったので、最初はアニメアニメしたデザインを考えてたんですけど――ユーザーさんは男性が中心となるゲームだし、ちこたむさんの(女性キャラクターの)デザインも確認して、整合性をとってシンプルにしました。
相良   「アニメっぽく」というのは、熱血ヒーローみたいにガチッとしてるとかですかね?
KIMちー    体格というより、デザインそのものですね。ああ、亮は固い感じになってますけど、稲葉少佐のデザインにはアニメっぽさが残ってるかな。こう、癖っ毛でもなくて、シャ○・ア○ナブルみたいな感じで(笑)
 あと、男性キャラは軍人ということで、なよなよしさは出ないように意識しましたね。僕はもともと、なよなよした男ばかり描いていたので(笑)
相良   なよなよの代表は、『はるのあしおと』の樹ちゃんですね(笑)
KIMちー    ですね。デザインという点では、全般的にはちこたむさんのベースがあったので、基本はそれを元にしています。制服とかも変わりないですし。稲葉のだら〜んと立っている雰囲気や仕草とかもそのままですね。細かい修正として、御影さんの要望で亮の足を短めにして、がっちりさを増したりはしてますけど。
  “少しアニメっぽさが残っている”というKIMちー氏による稲葉のラフ表情集。
なよなよせず、力の抜けた雰囲気が通常の三倍。
相良   それでも、表情とかを見ているとKIMちーさんの男キャラだな〜って感じますね。
KIMちー    ある意味、漫画っぽさはあるかもしれないですね。
相良   そのあたりはKIMちーさんの味ですよね。
さて、次の質問にうつりたいと思います。最初に『eden*』の企画について聞かれた時は、どういった印象を抱かれましたか?
KIMちー    最初にお話を聞いたのが2年くらい前ですかね。地球が滅んじゃうという概要を頂いて、最初の印象は、「ああ、暗い話なんだな」と(笑)
 あとは、実際の作業の指定がきたときに、「え、minori作品なのに差分が全然ない!?」と驚いた覚えが。亮のイベントCGとか、銃を持ち上げるシーンとおろしてる差分ばっかりで(笑)
相良   それは、亮が軍人で無表情キャラだからでしょうね。枚数のほうは、KIMちーさんの担当が男性キャラだけだからかと――男キャラとヒロインのイベントCGが半々とか、ありえないですから(笑)
KIMちー    ですね。『はるのあしおと』のときは、メインキャラはほとんど自分が担当でしたから。そのぶん、今回はちこたむさんが大変だろうな〜と思います。あと、今までの学園モノみたいな作品と違って、亮の表情差分はちょっと厄介でしたね。
相良   それはどのような?
KIMちー    いや、亮って普段から無表情なので、表情指定に出てくる“真面目”と“冷静”と“ムスっと”とかの区別がつきづらいんですよ。もっと派手に表情を動かせるほうが、描いてるほうは楽しいですし(笑)
 びっくりした顔なんて、思い出せる限りで2か所くらいしかないかな。(絵を見せながら)こんな感じで、いきなり○○○されるシーンとか(笑)
相良   あ、これは萌えますよね(笑) レアな表情ですしね。
KIMちー    でしょ?(笑)
  無表情な亮の、ラフ表情集。
文中にある“いきなり○○○されてびっくり”はゲーム本編でお楽しみくださいませ。
相良   さて、先程のお話にも少し出た通り、『はるのあしおと』では女性キャラのデザインも多数担当されましたよね。そこで質問なのですが、女の子を描くのと男共を描くのでは、どういった違いがありますでしょうか。テクニック的な部分ですとか、“正直なお気持ち”等も是非お聞かせください。
KIMちー    “男性キャラと女性キャラを比べて”という話なら、僕は基本、全く変わらないですね。
相良   お。女子キャラ大好きなイメージがあったので意外ですねそれ。
KIMちー    そうすか?(笑) 改めて考えるなら、描き分けで気にするのは、『バカ○ンド』みたいに劇画風で描くか、いわゆるアニメとか漫画風のタッチにするかという部分でしょうか。それ以外は一緒ですね。タッチという観点から見れば、ゲームの男性キャラも、なんだこうだで女性っぽいじゃないですか(笑)
相良   まあ、そうかもしれないですね確かに(笑) じゃあ、『はるのあしおと』の教頭先生も、悠とか和と同じ感じで描いてたんですか?
KIMちー    いや、あれはちょっと感覚が違います(笑) 例えて言うなら“量産しにくいタイプ”といいますか。普通の男性キャラは、その作品の世界観やキャラデザインの方向に基づいてスラスラと描けるんですけど、教頭先生のときだけは違って、毎回毎回、自分が描いたデザインを参考にしながら描いてましたから(笑)
相良   なるほど。おじさんは違う、と(笑)
KIMちー   ああ、でも、服を脱いだときの筋肉とかは男女差がありますね。今回、男性陣は軍人だったこともあり、筋肉を意識して裸になった時の線を多くしています。腹筋とかだけじゃなくて、こう、“背筋”という単語をネットで画像検索したり(笑)
相良   あー。そこは確かに、体つきとして男女の違いがある部分ですもんね。
KIMちー    はい。でも、最近プライベートでえっちなものを描いてるときとかは、女の子はちょっと腹筋があったほうがいいかな、とも思うんですけどね。
相良   あ、それよく分かります(ものすごく真顔で)。僕、女の子の魅力は腹筋にかなりあると思うんですよね。あと、ふとももの筋肉と脂肪の境目。格ゲーの女性キャラとかだとはっきりしてますよね。古くは「ストリー○ファイターU」のチュン・リ○から――
KIMちー    古くはチュン・リ○から、今もチュン・リ○まで(笑)
相良   オールウェイズ、チュン・リ○(笑)
  (以下、しばらく筋肉談義や、肋骨部分の影のつけかたで、大人と子供の体になる話が続いて……)
相良   そうそう、今まで口にしないようにしてたんですが、minoriは彩色のときに腹筋影をあまりつけないんで、個人的にそこは残念だなと思ってるんですよね。
KIMちー    そうですね。あと基本的に、美少女ゲーム系の女の子キャラは、腹筋というかお腹まわりが痩せすぎですよね。もむのも楽しいのに。
相良   僕らの好みで作ったら、いわゆる美少女が出てくるゲームは……あれ? なんの話でしたっけ?
KIMちー    えーと……、ああ、御影さんが筋肉と言えば筋肉を描き、軍人と言えば軍人を描くと(笑)
相良   監督はオチ要員ですね。わかります。
妙に時間経っちゃったので、とっとと次の質問いきます。本作で特に気に入っているキャラクターは誰でしょうか? その理由と併せてお聞かせください。
KIMちー    エリカがいいですね、好きな理由は見た目(笑)
相良   メイド服で巨乳だからですか?
KIMちー    いやまあ、それもあるんですけど。シオンを抱きしめてるシーンとか、優しい笑顔とか、母性本能が強そうなところがいいですね。包容力のあるキャラが好きで。
 本当はドSな子が好きなんですけど、今回のヒロインにはいないので。
相良   ほうほう。ドSの実例として挙げるなら、どなたですかね? 他の作品や漫画とかで例えるなら。
KIMちー    水川あ○みさんとかですかね。エネ○スのCMに出ている。
相良   3Dの人でしたか(笑) じゃあ敢えて男性キャラで言うなら、亮と稲葉どちらがお気に入りです?
KIMちー    稲葉ですかね。軍記モノのアニメや漫画でもよく出てきますけど、オヤジでもなくて初老でもない、ああいう中年になりかけたくらいのキャラが好きなんです。特に三十代くらいが。なんていうか、そんなふうに、かっこよく年をとることが理想だったんです――実際にはこうなってますが(笑)
相良   ああー(笑) でもそういうかっこよさ、憧れますよね。自分はどうなのと言われると、僕も普通にこの歳でこんなんですから(笑)
KIMちー    いつの間にかイメージと違う大人になるんですよ(笑) あ、話を戻すと、逆に亮はちょっと苦手なんですよね。「かっこつけてると自分では思っていなくても、現代の僕らの生活に照らし合わせて、クール」みたいなキャラはどうも。その点では、ジ○ニーズ系のアイドルの人たちは好きなんですよ。礼儀正しくて真剣にバラエティをやるから。
相良   意外な結末に持って行きますね(笑)

さて次。自分が“いちプレイヤー”として見た時の、この作品の見所……というか、アピールしたい部分はどういった部分でしょう?
KIMちー    (少し語って)――なんかが、雰囲気が出ていて良いのですが。
相良   あー、今のお話はネタバレしちゃってますね。よい感想を頂いていたのに申し訳ないのですが。
KIMちー    そうですか。それなら、自分の担当した部分で。テクニックやデザインとは、また少し違う話になりますけど、今回は普通のゲームとは違う小物が多いので、そういうものに注目してもらえると面白いかなと思います。普通なら登場しない“銃”とか、稲葉の“スキットル(注:ウイスキーなどを入れている携帯用の水筒。戦争映画などでよく出てくるアレ)”とか。
相良   あれ(スキットル)こそアコガレの大人アイテムですよね(笑) でも銃器とか出てくると、詳しい人が見て気になっちゃう部分とか出てくるんでしょうね。
KIMちー    そうなんですけど、リアルさを追求しすぎても、絵としては見映えが悪くなってしまうことが多いんですよね。そこは線引きとして――亮のCGなどでは、実際の構えより見映えがよく、かつ、リアルさもある程度は維持しようという、その中間あたりを狙って描きました。資料としてモデルガンを1丁渡されていて、人に構えさせてデジカメで撮ったりして、いろいろ試しました。
相良   映画とかだと「かっこよく銃を構えてるなー」と思っても、実際の“ふさわしい”構え方とは違う、とかいいますもんね。その辺の、リアリティとフィクションのバランスも見所、とまとめておきましょう。
KIMちー    ちなみに僕、年をとったら日本刀が欲しいとずっと思ってたんですよ。最近も「必殺仕事人」を流しながら仕事したりしてる位で。いやあ、日本刀燃えますね。斬鉄剣とか欲しいですよ(しみじみと)
相良   『eden*』の作中で、ラヴィが似たようなこと言ってますよね(笑)

さて、そろそろまとめに入りたいと思います。“プレイヤーの皆様にとって『eden*』の男性キャラクター達がこういった存在となってくれれば”というのはありますでしょうか。お聞かせください。
KIMちー    『はるのあしおと』の主人公が100%人生の反面教師だったので、ここでは……いや、でも亮も見習わないほうがいいですかね。軍人で戦場とかにいたキャラですからね(笑)
相良   (笑)
KIMちー    稲葉も似た立場ではありますが、人生の指針とかいうのではなくて、“ちょっとカッコイイ存在”にして頂ければと思います。ちょっと力を抜いたニヒルな感じって、男の子の憧れだと思いますし。
 あと、改めて亮を見てみると「もうちょっと笑ったほうがいいですよ」という意味では、やっぱり反面教師でしょうかね(笑)
相良   あはは(笑)

では、長々と趣味嗜好の話まで交えてお送りして参りましたが、ここで締めとさせていただきます。最後に、このインタビューをご覧になっている皆様へ一言、お願いいたします。
KIMちー    次はちこたむさんの出番だそうで。最初期のデザインを担当されているので、僕よりも裏話が多く聞けるかと。お楽しみに〜。
相良   予告つき! ありがとうございました。
  2009年6月 秘密の花園にて
 

KIMちー(きむちー)

Wikipediaによると、イラストレーター 、ゲームの原画家。 主に、ロリータ系を描いている。とのこと。
最近はおおきなおっぱおもよく描いている印象がありますね。

minori作品では、お久しぶりの登場ですが、今回は男性キャラのみの担当。ごちそうさま。
僕のこれまでのイメージでは、“おっとりしたいやらし好青年”でしたが、今回のインタビューでは“おっとりしたロマンポルノおっさん”としての一面も垣間見えてドキドキです。

やっぱり女の子キャラは、筋肉と脂肪のバランスですよね。ミラジョボな落とし前って事ですよね。
(紹介文:インタビュアー 相良)

 
 
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