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! 第十一回 !
次回は近日更新予定です♪ |
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ということで、『eden*』スペシャルコンテンツ第一弾は、本作の監督を務める、御影(みかげ)インタビューです。
まだまだ秘密のヴェールに包まれている同作の、初期から現在に至る制作経緯や、作品としての『eden*』を、監督としての視点から語ってもらいました。
開発も本格化し、やや緊張感のあるminori社内で行われたインタビューを、ちょっとした世間話風にお届けいたします。
聞き手:minori営業 相良
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相良
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はじめに、御影監督に触れるのが初めて、という方もいらっしゃると思いますので、簡単な自己紹介をお願いします。 |
御影
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はい。皆様、こんにちは、こんばんは、はじめまして。
『eden*』で監督をしております御影です。
まず、初めての方に向けてということで。
プライベートでは猫とコンシューマゲームと夏が好きです。苦手なのはお酒。
スヌーピーのグッズを集めたりするのも楽しいです。
さておき。
御影はminoriで脚本部署の担当をしており、これはそのままシナリオに携わるお仕事となります。主な作業は、ライターの鏡遊先生との精神的な殴り合い。最近は新人さんとの楽しい語らいなどですね。 |
相良
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ハタから見ると、「楽しそう」というより禍々しさすらありま…… |
御影
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(無視して)実務としましては、『はるのあしおと』以降の脚本を監修しつつ、ドラマCDを細々と書いたりしながら、『ef - the latter tale.』で久しぶり(5年ぶりだっけ?)にメインシナリオを書くことが出来ました。
これでようやくメインシナリオ作品が3本目という、“シナリオライター(笑)”みたいな微妙な存在です……生暖かく見守っていただければと……。
ちなみに、誤解されている方が見受けられたので先にですが。
前作『ef』では監督業の他に原作と脚本をやっていましたが、本作『eden*』での御影は、完全に監督業のみということで。『eden*』の原作&脚本は鏡遊先生となっております。
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相良
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“監督業”という言葉が出ましたが、かいつまんで説明するとしたら、minoriでは具体的にはどんな役割なんでしょう。 |
御影
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雑用とか雑用とか雑用とか――というのが正直な感想ですが(苦笑)
分かりやすく言おうとすると、全体的に作品をどうするか決めて、最終的な調整に携わるお仕事が“minoriの監督業”と考えてもらうとよいかもです(御影が出来ているかはともかく)。 |
御影
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短くまとめようとすると、そんな感じになってしまうんですよ(笑)
実例としてなら、『eden*』では企画の打ち合わせから始まり、CGとか音楽の発注、各部署から上がってくる素材の確認、あとは音声収録に関係した台本の作成とか収録の立ち会い、広報用のアイデア出し、そのうちデバグ作業とか……こうやって作業が多岐に渡っているので、一口で説明するのが難しく。
特にminoriでは、各部署ごとに高いスキルの専門家がいるので―― |
相良
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うわ、それ何か、凄くできる軍団みたいで皆さん勘違いしますよ!(笑) |
御影
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まあ、普段の仕返しに、この位は言っておかないと(苦笑) |
相良
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深刻な社内いじめが横行してますからね。(注:わざわざ役職をつける必要がないのに、時折、狙って“御影監督”と社内で呼ばれることがある。狙って←ここが重要) |
御影
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もちろん冗談なので、話を戻しますが。
各部署ごとに専門家がいるので、御影が出した提案もそのままの形で上がってくるのではなく、部署ごとに判断された上位形となって上がってくることがデフォルトとなっています――ということですね。
まあ、広報として、やや誇張気味な言い方をしてはいますが(苦笑)
それでも事実として餅は餅屋、御影は演出のプロでもないし原画も彩色も出来ないし、音楽もプログラムも無理だしと――だからこそ、その道のスタッフが集まって“ゲーム製作”という共同作業をしているわけですからね。 |
相良
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あ、そんな各部署の専門家の話や、具体的な作業の内容は、2回目以降のインタビューでやっていきたいなあと思っています。 |
相良
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うまくまとまった所で、次の質問に入りたいと思います。『eden*』サイトも少しずつ更新が始まり、いよいよ制作も佳境か!? という雰囲気もあったりなかったりする今日この頃。監督という立場から、これから同作に触れる方へ向けて、簡単に作品の解説をお願いします。 |
御影
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せっかくHPにお越し頂いているので、物語の概要は『Story』のページを覗いていって頂ければと。
SF設定や軍隊要素などで小難しい単語も見受けられますが、もっとも重要なところはシンプルに“せつない恋物語”となります。 |
相良
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“ロボットで宇宙に飛び立った女子と、地球にいる男子がメールしあう”的な感じですか。 |
御影
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どこかで聞いたことのある内容ですが(苦笑)
SF要素が最重要なものではなく、テーマを引き立たせるために、そういう要素や設定が存在している――というのは同じ方向性かもですね。
物語のテーマだけなら“せつない恋物語”とシンプルですし。
“地球で最後の恋物語”というキーワードを最初から思い浮かべていたりもします。
まあ、現状で皆様が目にしている物語は、実際の半分くらいの範囲だと思うので、以降の情報やプレイされたときのお楽しみにして頂ければと思います。 |
相良
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なるほど。さっきからきっちりまとめますねえ。あとは、システム回りとか何かあります? |
御影
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システム的には『ef』と同様にインタラクティブ・ノベルであり、演出を重視し、不必要な選択肢を排除した1本道の中編作品となっています――『ef』は同じことを言っていたのに大規模になってしまいましたが、今回は本当の本当に中編です(苦笑)
他にも色々な仕込みはありますが、2回目以降の専門スタッフの暴露話にご期待を(笑) |
相良
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このコーナー1回目を任された苦労を、皆にも分け与えようということですね。わかります。
では次に、『eden*』は上記のような作品ということですが、そもそも本作の企画が始まった経緯はどういったものだったのでしょうか。 |
御影
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企画の始まりは、『ef』の制作中にライターの手があいたので、御影と鏡遊先生で『ちょっと中編の作品でも考えてみようか』という話をしていまして(補足:『ef』も『はるのあしおと』の制作中に考え始めていたので、minoriとしては通常の流れとなります)。
『ef』はギミックが多かったので、今度はシチュエーションありきのシンプルなものを……あれ? シンプルか? いや、物語のテーマで答えた通りに、お話としては非常にシンプルです。
あ、そういえば。
“学園モノ”などのオーソドックスな作品とは毛色が違うこともあって、音楽チームのBGMの方向性が新鮮だな〜、などの楽しいネタがあります(笑) |
相良
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BGMは、ある意味音楽チームも腕のふるいどころなんじゃないすかね。天門さんとか、ヴァンゲリス先生関連もありますしね(※『ef - the latter tale.』初回版付属冊子参照)
さて、これまでの内容に重なってくるかと思いますが。監督としては、今の時代における読み物としてのPCゲームという括りの中で、『eden*』という作品の立ち位置は、どんなものだと思いますか。 |
御影
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全体の括りでは、そこまで明確なものはないですね。
もちろん、良いものを作ろう。ついでに、娯楽以上のものが残せれば本望、とは毎回思いますが。
相対するのは他社様の作品より、常に自分たちの作ってきたものになるので。
minori作品としてのポジション、という話で考えるなら、実は『eden*』は、『BITTERSWEET FOOLS』から『ef』に至る“過去”の系譜ではなく、さらに次の、その次のという感じで“未来”の系譜の1歩目にあたるかと。 |
相良
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それは「これからはこういう雰囲気の物語をつくり続けます!」という宣言ではなくて、純粋な意味での「新しい方向性」ってことですかね。 |
御影
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ですね。ずっと、この雰囲気のゲームを作るということはないので。
そういえば、どうも“1歩目”だの“実験作”だのニュアンスが悪く聞こえたりするかもしれませんが、別に卑下しているわけではなく。というか現在の開発状況は、『1歩目が一番大変だわ〜!』と叫びたくなる地獄のバーゲンセール状態ですね。
まあ、追いつめられると楽しくなってくる御影は生粋のドSということで以後よろしくお願いします。 |
相良
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最後のは、以前やっていたウェブラジオのリスナーさん向けですか(笑) |
御影
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そうですね。不思議なことに、ウェブラジオではM的キャラクターに勘違いされてたみたいなので。 |
相良
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はいはい。ドM、ドM。さて、まだ完成までは間がありますが、“ネタバレ”にならない範囲で『自分が一プレイヤーとして見た時の、この作品の見所』はどういった部分でしょうか。 |
御影
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これまでで最高に、1番手が不利な質問ですね(苦笑)
パーツのレベルでどこが良い悪いと考えるのは、あまりよくないとは思うので。
監督の立場的にも、作品全体を期待して頂ければと。
当然、相良さんの広報テクニックも含めて。 |
相良
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まあ確かに、この質問はプレイしていただいた後の別の機会にご覧頂く方が、面白いかもしれないですね。じゃあ言い方を変えて、個人的なオススメポイントとかはないですか? |
御影
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シオンが可愛いのは真理。
だぼだぼパジャマとか。 |
相良
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あーそうすか。では最後に、このインタビューをご覧になっているユーザーの皆様へ一言お願いします。 |
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御影(みかげ)
Wikipediaによると、日本のシナリオライター・ライトノベル作家。神奈川県小田原市出身。自称シナリオライター。
……というのが専門と思いますが、“かまぼこ王子”の俗称の通り、根が真面目で、困っている人を見ると手を差し出すクセがあります。インタビューでは「雑用」と言っていますが、分かりやすく例えるなら、『ペンからインクを飛ばしただけで漫画原稿が完成している』とか『絶好調! 誰も僕を止める事はできないッ!』とか、『心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!』とかそういう事だと思います。(紹介文:インタビュアー 相良) |
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